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ASPサービスGettii
一工夫することで応用的な使い方がいろいろ!
公益財団法人静岡県舞台芸術センター 様
今回は、制作部の荒井氏、仲村氏にお話を伺いました。
Gettii導入のきっかけ、背景について
過去、SPACの立ち上げ当時から、チケットの受付に関しては電話で予約を受け付け、エクセルでの管理、という人的労力をかけて運営をしていました。別システムの導入も検討しましたが、SPACが大切にしている「対面販売・一人一人のお客様への密な関わり方」への機能対応がなく、希望の帳票も出すことが難しかったためなかなかうまくいきませんでした。そういった経緯を経て2007年には、独自の新たな予約管理システムを作成しました。そのシステムでWEBからの予約申込みは可能になりましたが、手作業でチケットを準備する点などは変わらず、大幅な効率化は図れませんでした。
さらに2007年以降、公演数が年々増加する中、顧客拡大のため、セット券やペア券・学割・団体割引などのチケット種類の多様性や、WEB販売などのチケット予約方法の多様性・利便性を求めていくにつれて、チケットに関わる作業は増加し複雑になっていきました。
事業や活動内容の幅が広くなったこともあり、スタッフは皆、稽古や公演の合間を縫いながら、深夜までチケットの作業に追われるようになりました。 そこで更なるチケットシステムの見直しが必要と考え、2008年にチケットシステム新規導入の検討をし、各社を調べ比較した結果Gettiiを導入することになりました。
導入の決め手は何でしたか
やはり一番は、セブンイレブンでの発券が可能であることですね。
お客様が事前に、セブンイレブンでチケット代のお支払いからお引取までして頂けるのは、お客様にとってもSPAC側にとっても、便利で助かっています。
また、「静岡芸術劇場」と「舞台芸術公園」という車で10分程度の距離にある二つの拠点で活動をする我々にとって、インターネットを介してそれぞれの事務所から同じシステムにアクセスし、チケット業務ができるということも大きな決め手になりました。
導入のメリットや効果について
とにかく手作業が減りました。公演前後でのチケットに関する作業時間を短縮することができました。
SPACは専用の劇場を持っている静岡県立の「劇団」でもあります。チケットの管理のみを行う票券専属担当のスタッフというのは存在せず、制作スタッフで作品制作と兼ねながらチケット作業を行っています。時には、劇団員である俳優もチケット作業をすることもあります。そのような中、短時間で効率的にチケット作業を行えるようになりました。
また一部、予約が入ったときに席を決めることができない場合や、チケットを事前にお渡しできない場合があります。Gettiiで公演登録を行う際に、指定席の一部を自由席の設定にすることで、その対応をできるようにしています。このように応用的な使い方もできるところも、助かっています。
あと、予約者データがわかりやすく、検索しやすいのも便利です。CSVデータを抽出でき、エクセルで自由にデータを整理することで、必要な情報のみのリストを作ることができるのも機能的です。
また、売れている席、残席、予約中の座席がどこなのかが、すぐに一目で見ることができるのも大きな利点の一つだと思います。売れ行きに合わせて、追加配券もしやすいです。
今後の課題など
今後、チケット購入履歴をデータベース化し、DM配送や営業など顧客拡大に有効活用したいと考えています。そのため、Gettiiから出力されるCSVデータを、社内既存のシステムで読み込んで活用できるよう現在調整しています。
また、今後のGettiiバージョンアップでお願いしたいのは、WEB販売の自由度をもっと上げてほしいです。例えば、WEBでもセット券や特定の会員だけ限定のペア券などが販売できるようになってほしい。もう一点、細かい点ですが、チケットレイアウトのコピー機能は、標準レイアウトだけでなく、全てのパターンでコピーできたら更なる作業時間の短縮になるので嬉しいです。
Gettiiは常にバージョンアップされているので、いつか可能になるのではないかと期待しています。
- 所在地:静岡市駿河区池田79-4
- 設立:1995年
- 芸術総監督:宮城聰
- 施設:静岡芸術劇場、静岡県舞台芸術公園
- 公式サイト:http://www.spac.or.jp/